試用期間中に退職する流れやポイント

いざ介護の仕事に入職してみたけど、なんか違う・・・

こんなにきついなんて知らなかった・・・

こんな状態でずっと働き続けるのなんて無理!

このようにせっかく内定、採用してもらったのにもかかわらず、試用期間内などの早期に退職を希望されるケアワーカーも多く、特に離職者が他の業種よりも高い介護士の仕事はすぐに辞めていくような人も多いですね。

事業所によっては正規職員、パート、派遣など待遇に関係なく、1カ月とか3ヶ月の試用期間を設けている施設も多く、期間内に退職を希望されるケースも少なくありません。

試用期間中に退職する場合の理由や退職までの流れ、気を付けるべき点などをご紹介させていただきます。

 

試用期間中に退職するなんて甘い考え!?

働き出してすぐに「やっぱりこの職場は合わないわ」と思って、周りの友人や親に相談すると、決まって返ってくる言葉が

「え!?まだ仕事して1カ月なのに辞めちゃうの??」

「早くない??」

という軽く人を小馬鹿にしたような口調で言ってくるのです。

こんな風に言われてしまうと、なんか辞めようと考えている自分が悪いようにも思えてきて「試用期間で退職しようと思っているなんて甘えでしかないんじゃないだろうか・・」と考えてしまう方もいますが、私はみんながどう思っていようと、合わないと思っている仕事を続ける必要は無いと思っています。

やはり、あなたがまだ働き出してそんなに日も経たないのに退職を考えさせてしまう職場に問題があるのです。

働いていない人にしか分からないような事情もあるので、そんな施設はさっさと辞めて転職先を探した方が賢明でしょう。

 

介護職を試用期間で辞めてしまう理由とは?

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ですが、そもそも試用期間内で介護士が辞めてしまうのにはどんな理由があるのでしょうか?

入職するまではその施設で働きたいという希望を持っていたのにも関わらず、数日、数週間、数カ月で退職を真剣に考えてしまうようになるのですからね。

他の施設からの転職や初めての介護職への就職で、介護の仕事を試用期間中で辞めてしまう理由には

 

単純に仕事がきつかった(足腰への負担や体力的な問題)

仕事内容に比べて給料が安かった

先輩や上司からきつく怒られて精神的に辛い(人間関係)

職場や職務内容自体が自分に合っていないと感じた

そもそも介護士の仕事が向いていないと思ったから

などなど、早期に退職を考えてしまうのには様々な理由があるのです。

参考:介護職を辞めたいと思う理由一覧

 

試用期間はお試しだから退職もしやすいって本当?

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試用期間って言わば「施設側と介護士のお互いが合うかどうか?」のお試し期間だと考えている方もみえます。

確かにそういった一面もあるのですが、試用期間だから辞めやすいという訳ではありません。

「採用してもらったけど、一応試用期間になってるし、別にすぐ辞めても良いんじゃないの!?」と思われる方もいると思いますが、特に辞めやすいとか、試用期間内だからいつでも辞めていいという訳ではありません。

じゃあ、正社員などの正規に採用された人と何か違いがあるのか?と言うと、ほんの少しだけ退職もしやすいだけで、正規で採用されている方とほぼ変わりはないのです。

では、実際に介護の仕事を試用期間内で退職したいと思った場合、どんな流れで辞めればいいのでしょうか?

 

試用期間で介護を退職する流れ3ステップ

1 施設長ではなく、直属の上司に個別で相談

退職を決意して、一番上の人間にいきなり言いに行く人もいますが、これは社会人としてはNGです。

まずは、あなたが一番お世話になっている直属の上司に退職したいと思っているという気持ちを伝えましょう。

これはどうしてか?と言うと、あなたが辞めるにあたって仕事に穴ができるので、業務の引継ぎなども必要になってきますし、施設長などの上の人間に伝えても、「もちろん直属の上司に話してあるんだろうな」とあなたが退職をしようとしていることが上手く伝達できていない場合があるからです。

いくら、まだ正社員でもないし、試用期間内だからと、そのような伝え方をすると最悪退職日のかなり近くまで辞めるという事が伝わっていない可能性もあるのです。

あなたがお世話になっているかどうかは分かりませんが、まずは近い上司に辞めたいというのを言うべきです。

時々、辞めたいって言いにくいから帰宅後にメールで済まそうなんて人もいますが、基本は会って直接自分の口から伝える事が肝心です。

「今日終わってから少しお時間ありますか?」と就業時間中に聞いて、上司の都合のいい時間に直接伝えるようにしましょう。

 

2 退職日に関し、具体的な期日を決める

退職意思が固いなら、必ず「来月末で辞めます」という様に、具体的な退職日を伝えておく方が良いでしょう。

これは退職に関し、具体的な期日を伝えることで、相談した上司に「辞める意志は固いんだな」と思わせるのと同時に、仕事の引継ぎもありますし、場合によっては人員の補填などもする必要があるので、具体的な日を明確にし、期限を決めておくことが非常に重要になるのです。

期日を最初に伝えれば施設側もそのように対応してくれます。

退職を伝える際に「もう今日で辞めます」という人もいますが(特に若い子に多い)、これは社会人的にはNGですね、少し非常識です。

じゃあ、退職までどのくらいの期日がある時に伝えるのが良いのか?というと、基本的には1カ月もあれば問題はないでしょう。

 

3 利用者さんへの挨拶、業務の引継ぎ

そして、試用期間だろうが、普通に辞めようが大切になるのが利用者さんへの挨拶や他のスタッフへの仕事の引継ぎです。

「辞めるんだから関係ない」と無責任な態度を取らずに、まずは”あなたが抜けた後の仕事を誰がするのか?”担当する人によっては、あなたが教えなければならない事もあると思います。

業務の事に関しては、基本的にはあなたの上司に任せていれば問題ありませんが、引継ぎが必要となる場合はあなたがいなくなっても業務に支障が起きないようにする必要があります。

基本的にはあなたが退職するという話は、利用者さんにとっては関係があるようで、関係のない話です。

だからこそ、利用者さんに迷惑をかけたり、職員が変わる事に対して不信感や不安を与えないようにするのが大切なのです。

参考:介護施設を退職するまでに準備しておく5つのこと

 

試用期間に辞める時に気を付けたいポイント

134189基本的には試用期間中の場合はアルバイト、パート、派遣、正社員問わず、雇用保険や社会保険に入る義務がありますが、事業所によっては加入していない場合もあります。

正直、義務といってもあってないようなものなので、多くの事業所は”試用期間が終わってから”保険に加入するところが多いのです。

これは何故かと言うと、試用期間中に自己都合退職するケースが想定されるというのと、雇用主側が正規採用を見送る可能性があるからです。

保険は加入していて当たり前だと思っている方は、一度、事務職員に自分が保険に加入しているかどうかを聞いておいた方が良いでしょう。


試用期間などの早期に退職するというのはなるべくなら避けたいとは思いますが、思っていた施設との違いがあったり、給与がまともに支払われないなど、場合によってはやむを得ないというケースも出てくると思います。

私は合わないと思っている職場で働き続けるのが最適だとは思いません。

実際に勤務してみた感想や感覚、感情、第一印象というのをもっと重要視しても良いんじゃないでしょうか?

きついからすぐに辞めるというのはあまり賛成できませんが、時には早めに見切るという事も大切なのです。

その方があなたにとっても、採用している事業所にとってもいい結果になるようなケースもあるんじゃないでしょうか。

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